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2023.03.01
2023年3月度の郷土料理
2023年3月度の郷土料理は、
大阪府の「とんぺい焼き」で、3月11日(土曜日)です。
山形県の「芋煮カレーうどん」で、3月24日(金曜日)です。
●「とんぺい焼き」
豚平焼(とんぺいやき)は、鉄板焼きの一種です。ロシア料理の影響を受け、日本の大阪市で生まれました。「関西の定番料理」とされています。
名称の由来は豚(とん)を平たく焼いたものからとされています。
とん平焼きの発祥とされる店舗は、大阪市・お初天神通りの『本とん平』です。
本とん平を創業したのは一組の夫婦でした。夫は第二次世界大戦後にソビエト連邦の捕虜となり、シベリアに抑留されていましたが、帰国後、当地でロシア人の食べていた料理を参考に「手早く作れて栄養の取れるように」と作ったといいます。その妻はアメリカ合衆国への移民の家に生まれ、養鶏業を営んでいたことから卵料理やマヨネーズ作りが得意で、夫の作ったものを妻が調味したことで、とん平焼きが完成したと伝えられているそうです。
●「芋煮カレーうどん」
山形県では、里芋が収穫される秋になると、野外で芋煮会を行う風景がよく見られます。
芋煮カレーうどんは、芋煮会から生まれた、〆の料理です。
山形県内でも地域によって食材や味付けが異なる芋煮ですが、牛肉の入った醤油味の芋煮が作られる村山地域では、芋煮会の最後は残った汁にうどんを入れて食べるのが定番でした。ところが、いつの頃からかうどんに加えて、市販のカレールーが入れられるようになります。一度で二度美味しいこの食べ方は次第に広がっていき、芋煮会の〆の食べ方として定着しました。これが「山形芋煮カレーうどん」です。食材の旨みがギュッと濃縮された汁で作る〆の一品は、食欲を誘うカレーの香りと相まって、満腹でもスルスルと食べられてしまいますよ!