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2022.07.01
2022年7月度の郷土料理
2022年7月度の郷土料理は、
愛媛県の「たこ飯」で、7月12日(火曜日)です。
奄美群島の「油そうめん」で、7月30日(土曜日)です。
●「たこ飯」
瀬戸内海産のやわらかいタコをご飯に炊き込んだ郷土料理です。
もとは漁師飯で、おいしいタコがとれる地域に伝わっています。
今出の沖は、エサが豊富で潮の流れが早いため、色もきれいで身の締まったおいしいタコが獲れることで有名!
生きたタコを使う松山のたこ飯は、うまみと風味が抜群です。
タコの味が良くなる春から夏にかけて食べるのがおすすめ。春先には『木の芽ダコ』と呼ばれる小ダコが出回り、旬の時期には期間限定の専門店も出るようです。
●「油そうめん」
『油そうめん』は奄美大島をはじめ、奄美諸島に伝わる郷土料理で、。奄美で人々が集まる時に欠かせない油と出汁が融和したそうめん料理です。幾つかの具材とゆでたそうめんを炒めるという素朴な料理で、一見、沖縄の『ソーメンチャンプルー』に似ていますが、違うのは、ただ油で炒めるだけではなく、そこに出汁も加え、炒め和えるということ。出汁と油が乳化して一体化しているので、そうめんの食感もよくなるのです。徳之島では『アンバーソーメン』、沖永良部島では『アゲソーメン』とも呼ばれています。
『油そうめん』は、かつては明治時代に農作業時の間食として食べられていたといいます。今は、毎年旧暦の8月に行なわれる収穫祭『八月踊り』をはじめ、祝い事、屋根の葺き替え、田植え、稲刈りなど奄美大島で人が集まる時には欠かせません。奄美の人々の語らいとにぎわいがある場所に寄り添う料理だそうです。